現時点で、僕が聴取したエミリーという存在についてまとめてみた。
年齢 | 不詳 |
身長 | 不詳 |
体重 | 不詳 |
髪型 | もじゃふわ |
性格 | 明るく、おしゃべりで誰とでも仲良くなる |
見た目 | ハーフ |
パートナー | 有 |
その他 | 旅好き |
こんな感じか?
本当に存在しているのだろうか?
みんなで僕を騙そうとしているのではないか?
いや、そんなことを考えたって答えは出ない。
11月16日、バーベキュー会場にエミリーがやってくる。
僕は美味そうなお肉には目もくれず、その時を待った。
………!!
来た!エミリーだ!!
肉の焼けた匂いと、酒臭が漂うこのどんちゃん騒ぎの空間が、
一瞬にして、変わった。
援農で来ている人、農家の人、みんながエミリーを歓迎する。
みんなが口を揃えてこうも言っていた。
『大事な人。忘れたくない人。忘れちゃダメな人。』
誰だ、誰だ、誰だ?名前は…!
聞くなら今しかない、エミリーの周りに群がる人だかりを掻き分け、
意を決して僕は彼女にこう叫んだ。
君の名は?
「えみりです。」
エミリーではなかった。
-完-
ホンディ
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