どうも、カズマです。
12月も終盤に入った頃、シェアハウスのメンバーや共にみかんを採っていた戦士たちとの次次の別れを惜しんでいたのも束の間、気づけば僕もみかん戦士の役目を終え実家の和歌山市内に帰省していました。
10月21日からみかんを収穫していた僕は一応今季最長の期間の長さで、収穫の頭から最後の一粒まで自分の農家さんの畑の移り変わりを見れたのはとてもいい経験でした。
この下津のみかん援農に参加してみての感想をここに書き殴って、僕の最後の記事にしようと思います。もし、来年以降の参加を悩んでいる人の参考になればいいな。
まず一番僕が居心地をよく感じたのは、世間的な普通の生活と比較した時にみかん援農は様々な時間を与えてくれる。
自分と向き合う時間、これは作ろうとしなくても絶対に生まれる。みかんを採る作業自体は約数日で身体が慣れてきて頭で採る必要がほとんどない。農家さんは明るくて社交的な人ばかりなので、話をしながら採ることも多いけどそれでも一日である程度の時間は自分と対話する時間が生まれる。その時間は本当に貴重で、ましてや仕事をしながらその時間が作れる職種は極めて限られてくると思う。この時間を使って自分の中を見つめ直すことができたのはとても良かった。大自然でみかんの木に囲まれながらのこの時間は好きだった。別に毎回真剣に自分と向き合ってたわけではもちろんないし、頭に流れてくる歌を口ずさんだり、しょうもない妄想をしてみたりした。そんなもんでいい。自分を見つめ直して洗い流して心を洗濯する必要があるなぁと感じる人にはもってこいだと思う。自分の仕事の合間に援農で息抜きする、そういう使い方もできるんじゃないかと思う。
次に援農という数十人が集まって、農家さんに派遣されていくシステムのおかげでたくさんの人と知り合い、たくさんの刺激を受けることができること。これは、個人農家さんに直接交渉して働きに行くのでは経験しにくいことだと思う。みかん期間中にみかん農家さんに手伝いにきてる人たちが集まる交流会みたいなものはあるが、援農はシェアハウスで共に生活をするので距離が近い。終わる頃にはまた会いたい人がたくさん増えていた。いろんな県外から、みんな違う面白いことをしてる人ばかりで毎日退屈しない。どこかに旅に出た時のような感覚になる。大人になってからの友人は本当に貴重でかけがえのないものだと思う。
和歌山市内出身の僕は和歌山にこんなに素晴らしい田舎があることを知らなかったし、その田舎を盛り上げようとしてくれている若者も主催者の大谷さんをはじめたくさんの人がいることを知った。そんな人たちとたくさん関われて僕も何か協力したいと感じているし、これからしたいことの一つに和歌山をもっと盛り上げることに関わっていきたいなぁとも思った。和歌山県外からこの援農に興味を持ってくれている人がいて、もし和歌山にきたことがなかったら是非これをきっかけに来てみて欲しい。きっと和歌山の大自然と暖かい人たち、そしてみかんの美味しさに大満足してもらえると思う。
大谷さんをはじめ、僕たちを暖かく迎えてくれた農家さんたち、シェアハウスのメンバーたち、一緒に下津でみかんを採ったみんなに最大の感謝とまたどこかで再会できることを楽しみにしています。
それでは。
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